ENTPが仕事できないと言われる理由と向いてる仕事を解説

目次

ENTPの性格あるある!社会不適合と言われる理由

単調作業への極度の抵抗感

ENTPタイプは退屈だと感じる作業に対して極端に苦手意識を持っています。特にルーティン化されたタスクや繰り返しのデータ入力など、「頭を使わずただひたすら同じことを繰り返す」ような業務では、集中力が維持できずミスが頻発しがちです。思考を働かせる余地がないと、自分の能力が発揮できないと感じるため、周囲から「仕事ができない」と評価されることもあります。

緻密なディテール詰めが苦手

ENTPは全体像を把握し、大まかな構造やビジョンを描くことには長けていますが、その反対に細かな数値チェックや正確性を求められる作業は不得手です。経理業務や資料の校閲、複雑なスケジュール管理など、細部にわたって厳密さが求められる場面では、細かいミスを見逃しやすく、「雑に仕上げている」と誤解されることがあります。

興味・関心の対象がすぐ移り変わる

好奇心旺盛なENTPは、新しいアイデアやプロジェクトに飛びつくのが得意ですが、その分、すぐに別の興味深いテーマに心を奪われてしまう傾向があります。途中で手を止めてしまって放置してしまうケースも珍しくなく、その結果「最後までやり遂げない」「計画性がない」と評価されやすいのです。

ルールや規則に縛られることを嫌う

ENTPは既存の枠組みにとらわれず、自由な発想を重視するため、明確に決められたルールやマニュアルに従うことに大きなストレスを感じます。規則に従うよりも自分なりのやり方を優先しがちで、その結果として「組織の方針に反している」「わがままに振る舞っている」と捉えられ、「仕事ができない」と評されることがあります。

ENTPが「仕事できない」と言われる原因

原因となる仕事環境とのミスマッチ

多くの組織では、細かな手順や定められたフローを厳守することが求められます。しかしENTPは革新的なアイデアを生み出し、人との議論から新たな可能性を引き出す働き方を得意とします。そのため、ルーティンワークや細かな作業を主とする環境に置かれると、自分の得意分野が生かせず、パフォーマンスが低下してしまいます。

長期的視点より目先の創造性を重視

ENTPはアイデアを出すこと自体を楽しむ傾向が強く、その場しのぎの発想や短期的な閃きに重きを置きがちです。一方で、プロジェクトを進める上では計画的な段取りやリスク管理が欠かせません。ENTPは「なんとかなるだろう」という楽観的な発想で取り組みを進めることが多いため、細部の不備やリスクを見落とし、結果的に「計画性がない」「目先のことしか考えていない」と捉えられます。

ENTPが直面する仕事の課題

プロジェクトの途中放棄リスク

ENTPは複数の興味を同時に追いかけることでエネルギーを得るため、一つのテーマに長く拘ることが苦手です。その結果、プロジェクトの初期段階でモチベーションが低下し、途中で放棄してしまうことがあります。これはチームメンバーからすると「責任感がない」「最後までやり遂げない」と受け取られやすく、信頼を損ねる要因となります。

リスク想定とネガティブシミュレーション不足

新しい挑戦を好むENTPは、リスクを過小評価しがちで、楽観的な計画を立てる傾向があります。リスクシナリオを詳細にシミュレーションする習慣が乏しいため、想定外の問題が発生すると対処が遅れ、プロジェクト全体に影響を及ぼします。このギャップが「無計画すぎる」と評価されることがあります。

集中環境の維持が困難

興味が次々と湧くENTPにとって、集中力を要する作業環境を維持することは大きなチャレンジです。マルチタスクで動くことは得意でも、一つのことに没頭し続けることは苦手なため、集中を妨げる情報や刺激があると、すぐに注意がそちらに向いてしまいます。その結果、結果として仕事の完成スピードや品質が低下し、「集中力が続かない」と見なされやすくなります。

ENTPに向いている仕事の特徴

アイデア創出や発想力を活かせる業務

ENTPの最大の強みは、既存概念にとらわれない自由な発想と、多角的な視点を持つことです。そのため、新規事業の企画、ブレインストーミングを主導するポジション、マーケティングや広告クリエイティブなど、「アイデアを形にする過程」に携われる仕事が向いています。未知の領域へのチャレンジを歓迎する環境であれば、その才能を存分に発揮できます。

問題解決やディスカッションが求められる場面

ENTPは議論を通じて議論相手の盲点を指摘し、新たな解決策を見出す能力に優れています。コンサルティング業務やビジネスアナリスト、プロジェクトマネジメントなど、課題を発見し、チームで解決策を検討していくような職種では、ENTPの思考の柔軟さとコミュニケーション力が大いに活かされます。

裁量権が大きく自主性が尊重されるポジション

全体像を把握しながら自らの判断で進められる仕事が最適です。スタートアップ企業の経営者やプロダクトマネージャーなど、自分の裁量で意思決定できる立場であれば、細かいルールに縛られることなく、ENTPの得意分野である自由な発想を活かして成果を上げやすくなります。

ENTPに向いていない仕事

経理・事務など反復作業中心の業務

日々同じルーチンを続ける必要がある経理や事務職では、ENTPはストレスを強く感じやすく、集中力が続かないため、成果を出しづらいです。単調な入力作業やマニュアル通りの処理に嫌気が生じ、ミスや途中放棄のリスクが高まります。

厳格なマニュアル遵守が求められる現場

品質管理が重視される製造ラインや、法令順守が絶対条件となる公務員など、細かい規則や手順を一切外せない仕事はENTPにとって大きなストレス源となります。自由な発想を封じ込められるため、パフォーマンスが著しく低下してしまいます。

長時間同じタスクに集中し続けるリサーチ職

データサイエンティストや研究開発のように、一つのテーマに何ヶ月、何年も深く掘り下げる必要がある職種では、ENTPの「次々に興味が移りやすい」性質がマイナスに働きます。研究途中で別の興味を追いかけることで、プロジェクトが中断されるリスクが高いため、成果を出しづらい場合があります。

ENTPに向いてる仕事20選

1. 起業家・スタートアップ経営者

自由な発想を元に新規ビジネスを立ち上げ、裁量をもってサービス開発や事業戦略を推進できるため、ENTPの強みであるアイデア創出と意思決定力を最大限に活かせます。

2. ビジネスコンサルタント

クライアント企業の課題を多角的に分析し、新たなソリューションを提案する役割は、ENTPの論理的思考とコミュニケーションスキルが適しています。

3. プロダクトマネージャー

ユーザー視点での企画立案から開発チームとの調整までを一貫して担当するポジションは、戦略的思考やチーム内での議論を重視するENTPに好相性です。

4. マーケティングプランナー

市場分析やキャンペーンの企画を通じて新しいアイデアを形にできる業務は、ENTPが得意とする独創的な発想を活かせるフィールドです。

5. 広告クリエイティブディレクター

クリエイターとクライアントの橋渡し役として斬新な広告戦略を描くには、ENTPの自由な発想力と多面的な視点が重宝されます。

6. 戦略コンサルティングアナリスト

企業の中長期戦略を策定するためのデータ収集やプレゼンテーション作成などは、ENTPの論理構築力と説得力を活かせます。

7. UXデザイナー

ユーザー行動を想像し、新しいサービス体験を設計するプロセスでは、ENTPの発想の豊かさと発見力が求められます。

8. イベントプロデューサー

企画段階から当日の運営まで、全体を見渡してアイデアを実現できる特性は、ENTPの好奇心とマルチタスク能力に合致します。

9. コンテンツマーケティングスペシャリスト

市場やターゲットのニーズを分析し、文章や動画などで新しい切り口を提案する仕事は、ENTPの情報収集力とアイデア創出力を活かせます。

10. セールスエンジニア

技術的な知識を持ちながら顧客とコミュニケーションし、ソリューションを提案する役割は、ENTPのコミュニケーション力と問題解決力にマッチします。

11. メディアプランナー

広告配信先やメディア戦略を一から設計する業務には、ENTPの市場を俯瞰する視点とトレンドの洞察力が活かされます。

12. 人事コンサルタント

企業文化やチーム構成を分析し、新たな組織設計を提案するには、ENTPの人間理解力とコミュニケーション能力が役立ちます。

13. UXリサーチャー

ユーザーインタビューや行動観察を行い、新たなニーズを発見する仕事は、ENTPの好奇心と洞察力にぴったりです。

14. データアナリスト

ビッグデータから仮説を立て、ビジネス施策に落とし込むための分析は、ENTPの論理的思考と新しい発想が求められます。

15. PRコンサルタント

企業やサービスの魅力を多角的に引き出し、メディア戦略を策定するには、ENTPのストーリーテリング能力と人間関係構築スキルが活かされます。

16. プロジェクトマネージャー

チームメンバーと連携しながら企画を推進する役割は、ENTPの柔軟な思考とコミュニケーション力によって円滑に進行できます。

17. 教育コンサルタント

学習者や学校のニーズを捉え、新しい教育プログラムを設計する業務では、ENTPの分析力と創造力が発揮されやすいです。

18. ビジネスアナリスト

業務フローの改善点を発見し、ITソリューションと結びつける業務は、ENTPの構造的思考力とコミュニケーション力が重宝されます。

19. 広報・コミュニケーションマネージャー

社内外のステークホルダーとの調整を図りつつ、ブランドメッセージを発信するには、ENTPの機転と説得力が活かせます。

20. ベンチャーキャピタリスト

新進気鋭のスタートアップ企業を見極め、投資判断を行う役割は、ENTPのトレンド感覚と未来予測力が求められます。

ENTPが職場でうまくやっていくには

責任範囲を明確にする

自分が担当すべき領域を最初に明確にしておくことで、「どこまで自分が自由に動けるのか」を把握できます。上司やチームメンバーと役割分担をはっきり決めておくと、ENTPは自分の得意分野に注力しやすくなります。

定期的にリスク評価を実施する

ENTPは基本的に楽観的ですが、プロジェクトを進める前や途中でメンバーとともに「もしこのプランが失敗したらどうなるか」を意識的にシミュレーションする時間を設けましょう。これによって、取りこぼしやトラブルを事前に把握し、迅速に対応できます。

不必要な刺激を排除し集中環境を整える

ENTPは好奇心が旺盛で、周囲の情報にすぐ反応しがちです。仕事に集中したいときは、通知をオフにしたりデスク周りを整理して余計な情報を視界に入れないようにするなど、一時的に外部の刺激を遮断する工夫をしましょう。

まとめ:ENTPの特性を理解して活躍しよう

ENTPは「自由な発想力」「多角的な視点」「問題解決能力」が強みですが、その反面、ルーティンワークや細部へのこだわり、長期的な計画には苦手意識を持ちやすい特徴があります。自分の得意分野が発揮できる環境を選び、役割分担やリスク評価の習慣を取り入れることで、職場でのパフォーマンスを最大化できます。ENTPは自分の性格特性を理解し、適切な仕事選びと働き方を実践することで、ビジネスの世界で大きな成果を出せる可能性を秘めています。

この記事は日本mbti協会を参考に作られています。
参照:https://www.mbti.or.jp/

淵之上 航平
人材紹介事業部 事業部長
20代・第二新卒特化型転職サービス『よりそい転職』の事業責任者。CA歴7年以上。立ち上げメンバーとしてCA・RA両面の支援実績を持ち、スタートアップからメガベンチャー、大手企業まで幅広く担当。現在もトップコンサルタントとして年間数万人規模のキャリア支援に携わり、求職者と企業双方の成長をサポートしている。
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