INFPに向いている仕事は?性格特徴から選ぶ“安心キャリア25選”|よりそい転職

目次

INFP(仲介者型)とは?(基本プロフィール)

まずはじめに、INFP(仲介者型)がどのような性格タイプなのか、その基本的なプロフィールを押さえておきましょう。16Personalities性格診断におけるINFPとは、内向(Introverted)、直観(Intuitive)、感情(Feeling)、知覚(Perceiving)の4つの指標を持つタイプです。これらが組み合わさることで、INFPは理想主義的で独自の美的センスに富み、人への共感力が高いという特徴を示します。

日本では約15人に1人の割合でINFPが存在するとされており、他者の気持ちを深く理解しようとする性質から、舞台裏でひとり静かに作業を進めるクリエイティブ職や、人を支えるサポート業務に高い適性を持つといわれています。

4つのアルファベット(I N F P)の意味

INFPを構成する4文字のアルファベットそれぞれには、以下のような特徴が当てはまります:

  • I(Introverted):内向型― 自身の心の内側にエネルギーを向ける傾向があり、一人の時間を大切にします。
  • N(Intuitive):直観型― 目に見える現実だけでなく、潜在的な可能性やアイデアに注目しやすい特性があります。
  • F(Feeling):感情型― 決断を下す際に論理よりも価値観や人の気持ちを重視し、共感力に優れています。
  • P(Perceiving):知覚型― 状況に応じて柔軟に対応し、完璧を求めすぎずプロセスを楽しむ性質があります。

INFP-A型とINFP-T型の違い

INFPはさらに、「A(Assertive:自己主張型)」と「T(Turbulent:慎重型)」の2つのサブタイプに分かれます。それぞれの違いは以下の通りです。

サブタイプ 割合(日本人全体) 主な特徴
INFP-A(自己主張型) 約3.53%
  • ポジティブな姿勢で自信を持って行動できる
  • リーダーシップを発揮しやすいが、過度な自信に注意
  • 目先の目標に集中しがちで、大局を見失うことも
INFP-T(慎重型) 約12.91%
  • 他者の感情に寄り添い、勤勉に努力する傾向が強い
  • 批判を恐れやすく、行動が慎重になりがち
  • 目標達成に向けた粘り強さがあるが、臆病さを克服する必要あり
合計(INFP全体) 約16.44% 日本で最も多い性格タイプの一つ

参照:https://per-sonal.co.jp/personalfile/media/job-suitability-diagnosis/16personalities-japanese-percentage/

INFPの仕事に直結する性格特徴

INFPタイプが仕事を選ぶ際に重視したい、性格的な傾向をご紹介します。これらの特徴は、向いている仕事のイメージを掴むうえで大きなヒントになります。

感受性の豊かさ

INFPは他者の感情の微細な変化に敏感に反応します。相手の気持ちを深く理解し、気配りや思いやりを自然に示せるため、カウンセラーや社会福祉士など、人を支える仕事において心地よい安心感を与える存在として活躍できます。

独創的な想像力

直観型であるINFPは、物事の裏側にあるストーリーや可能性を捉え、独自のアイデアを生み出すことを得意とします。そのため、デザイナーや脚本家、映像編集者など、クリエイティブな領域で抜群のパフォーマンスを発揮することができます。

INFPが職場で発揮できる強み

INFPは一人ひとりが持つ強みを仕事に活かすことで、大きな成果を生み出せる性格タイプです。以下のポイントを踏まえて、自分らしく働く職場を探しましょう。

繊細な共感力

人の気持ちをくみ取る力が高く、悩みやストレスで苦しむ人に対して真摯に寄り添えます。この共感力は、心理カウンセラーや人事担当、キャリアコンサルタントといった人の心をケアする業務で特に重宝されます。

環境変化への柔軟性

INFPは状況の変化に対して比較的柔軟に対応できるため、イベントプランナーやプロジェクトの立ち上げメンバーとしても活躍できます。トラブルが発生しても臨機応変な対応ができる点が、現場での信頼を築く原動力となります。

価値観に基づく行動力

INFPは自分の信念や大切にしている価値観に忠実に行動するため、研究者やジャーナリストなど長期的な視点が求められる仕事で粘り強く成果を追求できます。周囲の流行や常識に左右されず、自分らしさを貫く姿勢はチームの士気を高めることもあります。

物事の本質を捉える力

複雑に絡み合った情報を整理し、本質を浮き彫りにする能力に長けています。学芸員や雑誌編集者など、多くの情報をわかりやすくまとめる業務で強みを発揮し、利用者や読者の理解を深めることに貢献できます。

一貫した信念

INFPは一度決めた目標や信念を曲げずに追い続ける粘り強さを持っています。社会福祉士やNPO活動家として社会的意義を追求する仕事で、自らの価値観をベースにチームを牽引する原動力となります。

INFPに向いている仕事の特徴

INFPが心地よく能力を発揮できる仕事には、いくつか共通する特徴があります。以下のポイントに該当する業務を選ぶことで、ストレスを感じにくく、長くキャリアを築きやすくなります。

他者を支援する業務

INFPは人の悩みや感情を汲み取る力に優れるため、カウンセリング、教育、社会福祉など、誰かをサポートする仕事に高い適性があります。相談者の心を開かせ、安心して話してもらう環境づくりが得意です。

明確なルールで安心

INFPは自由な発想を好みつつも、仕事の進め方に不安があるとストレスを感じやすくなります。したがって、業務フローや手順が明確に定められていて安心感を得られる環境(例:行政機関や教育現場、病院など)でこそ、真価を発揮できます。

成果が目に見える仕事

自分の行動がどのような結果を生んでいるかを実感できると、INFPはモチベーションを維持しやすくなります。プロジェクトマネジメントやイベント企画など、仕事のゴールがはっきりしていて、成し遂げた成果がわかりやすい業務を選ぶと良いでしょう。

INFPに向いている仕事25選

ここでは、INFPの性格的特徴を活かせる具体的な職種を25種類ご紹介します。それぞれの業務内容や、INFPが活躍できるポイントをまとめました。

仕事1:人事

他者の感情や働きやすさに敏感なINFPは、人事分野で採用から社員研修、制度設計まで幅広い業務を通じて、大きな貢献が期待できます。社員の声をくみ取り、人材育成や組織風土の改善に取り組むことで、職場全体の満足度を高める役割を担えます。

仕事2:カウンセラー

INFPは相手の悩みをじっくり聞き出し、共感的なコミュニケーションが得意です。心理的サポートを必要とするクライアントを温かく受け止めることで、安心感のあるカウンセリング環境を提供できます。

仕事3:キャリアコンサルタント

INFPの「人と人をつなげる力」は、求職者と求人企業のマッチング業務で活かされます。クライアントの価値観や希望を深く理解し、最適な職場を紹介することで、長く定着するキャリア支援を実現できます。

仕事4:クリエイター

独自の感性と豊かなアイデアを活かして、グラフィックデザインやWebコンテンツ制作、イラストレーションなどに取り組めます。特に自分の世界観を表現しやすい環境下で、オリジナリティあふれる作品を生み出すことができます。

仕事5:教育関連(塾講師・教材制作)

学習者一人ひとりのペースや悩みに寄り添いながら指導できるため、INFPは個別指導塾の講師や教育教材の企画制作などで成果を発揮します。学習者の理解度に応じたサポートを行い、学ぶ喜びを引き出します。

仕事6:イベントプランナー

イベント企画では、想像力と気配りが重要です。INFPはイベント会場の空気感を想像し、細部までこだわった演出が得意で、開催当日にトラブルが発生しても冷静に対応できる適応力を発揮します。

仕事7:図書館司書

静かな環境で蔵書管理や利用者対応を行う図書館司書は、INFPの落ち着いた性格と読書への興味を活かしやすい仕事です。利用者が求める本や情報を提案し、イベント企画などで図書館を盛り上げることもできます。

仕事8:研究者

INFPは自分の信念に基づいて粘り強く取り組む姿勢があるため、学術研究や開発分野で成果を生み出せます。研究テーマに対する情熱が続く限り、長期間にわたる実験や分析にも耐えられます。

仕事9:NPO/NGO活動家

社会課題の解決に向けた活動では、INFPの利他的な精神と共感力が大きな力となります。ボランティア募集や支援先との調整、プロジェクト運営を通じて、多くの人々の生活を支える役割を担えます。

仕事10:デザイナー

INFPの美的センスと創造的発想は、グラフィックデザインやWebデザイン、プロダクトデザインなど、幅広い分野で活かせます。クライアントやディレクターの要望を繊細に読み取りながら、魅力的なビジュアルを提供できます。

仕事11:作家

物語を生み出す脚本家や小説家として、INFPは自身の価値観や感情を言語化する能力を活かして、多くの読者の共感を呼ぶ文章を執筆できます。SNSやWebサイトを通じて発信することで、ファンを獲得しやすいでしょう。

仕事12:ジャーナリスト

INFPは自分の信念に基づき、社会の真実を伝える使命感を持って取材や執筆に取り組めます。写真や記事で世界中の出来事を伝え、読者や視聴者に影響を与えることができます。

仕事13:マーケター

人々の購買心理を洞察し、効果的なマーケティング施策を考案する仕事では、INFPの他者の心を想像する力が大いに活かされます。新しいプロモーションアイデアを提案し、ブランドの認知向上に貢献できます。

仕事14:写真家

INFPは構図や色彩に敏感で、被写体の背景やストーリーを捉える力を持っています。アーティスト的な作品撮影から企業や広告の商業撮影まで、多彩な分野で活躍できます。

仕事15:美容師

ヘアスタイル提案では、INFPの美容センスと共感力が活かされます。お客様の悩みを丁寧に聞き、その人に似合うスタイルを創り出すことで、リピーターを増やすことができます。

仕事16:コピーライター

INFPは物事を観察し、製品やサービスの本質を言葉で表現する力に優れています。広告代理店や企業広報で、魅力的なキャッチコピーやブランドメッセージを発信できます。

仕事17:俳優

演技では、INFPの他者の感情を想像する共感力が役柄に深みを与えます。ドラマや舞台で観客の心を動かすパフォーマンスを披露できるでしょう。

仕事18:管理栄養士

INFPは相手の立場に立った食事指導や栄養プランを提案できるため、病院や福祉施設で患者や利用者の健康を支える役割を果たせます。難解な栄養学の知識をわかりやすく伝えることも得意です。

仕事19:脚本家

INFPは豊かな発想力と人間の感情を鋭く捉える能力を持つため、映画やドラマ、舞台の脚本制作で高い評価を得やすいです。視聴者の心を動かすストーリーを生み出せます。

仕事20:通訳

INFPは相手の文化背景や気持ちを尊重しながら翻訳・通訳ができるため、ビジネスや学術会議、国際イベントで言語と心を橋渡しする役割を担えます。

仕事21:映像編集者

INFPは映像素材の中からストーリーを構築し、視聴者の感情を揺さぶる編集を行えます。ディレクターの意図をくみ取りながら、作品に一貫性を与えることが得意です。

仕事22:雑誌編集者

企画立案から記事構成、取材・編集まで幅広く関わる仕事では、INFPの情報をわかりやすくまとめる力が重要になります。読者のニーズを想像し、魅力的なコンテンツづくりを行えます。

仕事23:テクニカルライター

INFPは複雑な技術情報を、一般の人にも理解しやすい文章に翻訳する能力に長けています。マニュアルや仕様書の執筆を通じて、利用者の利便性向上に貢献できます。

仕事24:設計士(建築・土木設計補助)

INFPの柔軟な発想と空間把握能力を活かして、建築や土木現場で設計図を作成する仕事に適性があります。想像した空間を図面として形にすることが楽しめるでしょう。

仕事25:学芸員

博物館や美術館で資料の収集・保管・展示を担当する学芸員は、INFPの物事をわかりやすく伝える力と丁寧な案内で来館者の興味を引き、施設運営を支えます。

INFPに向いていない仕事の特徴

INFPは得意分野を活かすことで大きな成果を上げられますが、以下のような特徴を持つ仕事ではストレスを感じやすく、長続きしにくい傾向があります。

ルーチンワークが多い業務

定型化された業務や同じ手順を繰り返すだけの仕事では、INFPのクリエイティビティや柔軟性が活かされにくいため、やりがいを感じにくくなります。

即断即決が求められる環境

プレッシャーの強い場面で瞬時に意思決定を迫られる仕事(例:証券トレーダー、緊急対応のオペレーションなど)は、INFPが持つ慎重さや深く考える性質と相性が悪くなります。

厳格な規則・指示の多い職場

細かいルールやマニュアルに厳しく従うことが求められ、自由な発想や個性の発揮が制限される環境は、INFPにとってストレス源になります。公務員や大企業の中間管理職などが該当します。

競争意識が強い仕事

ノルマ達成や数字で競争を促進するような営業職では、INFPが他者の心をケアしながら働きたいという性質と相容れず、ストレスを感じやすくなります。

INFPが適職を見つける5ステップ

では、具体的にINFPが自分に合った仕事を見つけるにはどうすればよいでしょうか。以下の5つのステップを参考にしてください。

ステップ1:自己理解を深める

まずはINFPとして自分の価値観や信念、強み・弱みを明確化しましょう。過去の経験で何に喜びを感じたか、どんな場面でストレスを抱えたかを振り返り、自分ならではの軸を整理します。

ステップ2:業界・企業研究

INFPは社会的意義や企業理念を重視する傾向があります。気になる業界や企業のIR資料、CSR情報、ホームページの企業理念を確認し、自分の価値観と合致するかどうかを見極めましょう。

ステップ3:価値観に合う職場環境を見極める

職場の雰囲気やルール、チーム文化が自分に合っているかをチェックします。面接や会社説明会では、「入社後の働き方」「社内のコミュニケーションスタイル」について具体的に質問し、ミスマッチを防ぎましょう。

ステップ4:面談でミッション・ビジョンを確認する

INFPは組織のミッションやビジョンに共感できるかどうかが重要です。OB・OG訪問や企業面談の機会を活用し、現場社員からリアルな情報を得て、企業の方針と自分の価値観が一致しているか確認します。

ステップ5:エージェントを活用する

一人で就活を進めると利害関係や業界の裏事情がわからず、自分に合う職場を見つけにくくなります。就職・転職エージェントに相談し、自分の価値観やスキルにマッチした求人を紹介してもらうことで、より効率的に適職を見つけられます。

就活・転職でINFPが押さえるべきアピールポイント

面接や履歴書で、自分の強みを効果的に伝えるためのポイントをご紹介します。

共感力を具体例で示す

INFPの共感力や人への配慮は大きな武器です。過去の経験で他者の心情をくみ取り、課題解決に寄与したエピソードを具体的に示し、面接官に共感力の高さをアピールしましょう。

独自のアイデアを現実的に説明する

INFPは創造的なアイデアを生み出せますが、それだけでは説得力に欠ける場合があります。アイデアをどのように実現可能なプランに落とし込み、成果を出したかを論理的に説明し、実行力をアピールしましょう。

自己犠牲を強調しすぎない

INFPは利他的な一面が強いため、「自分を犠牲にしてでも頑張る」といった表現をしがちです。しかし、面接では自己犠牲だけでなく、自分の意見を大切にできる姿勢を示し、バランスの取れた人物像をアピールすることが重要です。

INFPに関するよくある質問(Q&A)

INFP-A型とINFP-T型の働き方のちがい

INFP-A型は自己主張が比較的強く、リーダーシップを発揮しやすい一方で、自信過剰に陥るリスクがあります。INFP-T型は慎重さゆえに他者の意見を重視しすぎて行動に移しづらいことがあります。それぞれの特性を理解し、自分に合った働き方を選ぶことで、パフォーマンスを最大化できます。

相性が良いタイプ・悪いタイプ

仕事や人間関係において、相性の良いタイプとしてはISTJ(管理者)やESTJ(幹部)など、計画立案や実行力に長けたタイプが挙げられます。これらのタイプはINFPのアイデアを現実的なプランに落とし込みやすく、良いバランスを築けます。一方、過度に競争意識が強いタイプや冷静すぎるINTJ(建築家)とは、価値観の違いからぶつかりやすいため注意が必要です。

MBTIに頼りすぎないためのヒント

MBTIはあくまで性格の傾向を示すツールの一つです。診断結果に縛られすぎず、自分の経験や実績も総合的に判断しましょう。他者の評価や実際の行動パターンを踏まえたうえで、柔軟に自己理解を深めることが大切です。

まとめ

INFP(仲介者型)は、繊細な共感力と独創的な想像力を兼ね備えた性格タイプです。人を支援し、社会に貢献する業務やクリエイティブな分野で大きな成果を上げられます。逆に、ルーチンワークや即断即決が多い環境ではストレスを感じやすいため、自分の価値観や得意分野を理解したうえで、適職を探すことが重要です。この記事で紹介した25の職種や、適職探しの5ステップを参考にして、安心して長く働けるキャリアを実現してください。

この記事は日本mbti協会を参考に作られています。

淵之上 航平
人材紹介事業部 事業部長
20代・第二新卒特化型転職サービス『よりそい転職』の事業責任者。CA歴7年以上。立ち上げメンバーとしてCA・RA両面の支援実績を持ち、スタートアップからメガベンチャー、大手企業まで幅広く担当。現在もトップコンサルタントとして年間数万人規模のキャリア支援に携わり、求職者と企業双方の成長をサポートしている。
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