「ラクスって実際いくらくらいもらえるの?」「中途や新卒で入ったときの年収の差は?」そんな疑問を持っている方に向けて、この記事では株式会社ラクスの年収事情を徹底解説します。
最新の有価証券報告書をもとにした平均年収、職種ごとのレンジ、昇給・賞与の仕組み、さらに福利厚生や働きやすさまで、実際の口コミや採用情報をもとにリアルな情報を網羅しました。
転職や就職を検討している方はもちろん、今後のキャリア形成の参考にもなるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
ラクスの平均年収は643.8万円|IT業界でも高待遇
株式会社ラクスの平均年収は、2024年度の有価証券報告書によると643.8万円とされています。これは日本の全体平均を大幅に上回る金額であり、IT業界の中でも水準の高い年収といえるでしょう。
ラクスで中途採用された場合の想定年収とは?
ラクスでは、中途採用者向けに職種別・勤務地別の想定年収を明示しています。エンジニアや営業、企画など多様なポジションが用意されており、東京や大阪といった勤務地によっても年収レンジに違いがあります。この記事では、ラクスの中途採用でどれくらいの年収が期待できるのかを、職種ごとの具体例とあわせて解説します。
営業の年収は377~1126万円|勤務地とポジションで差が大きい
ラクスの営業職の年収は、地域や役職によって大きく異なります。たとえば、東京勤務であれば年収は520万円以上が目安となっており、マネージャークラスでは1,000万円を超えるケースもあります。一方、大阪では395~1126万円、名古屋では395~699万円、福岡では377~681万円と、地域によって上限・下限に幅があります。
営業職には「フィールドセールス」と「インサイドセールス」があり、後者は未経験でも挑戦しやすいポジションとして人気です。インサイドセールスはアポイント調整を中心とした業務のため、IT業界に関する専門知識が少ない段階でも入りやすいのが特徴です。
なお、口コミサイト「エンゲージ」によると、営業職の平均年収は約566万円(2024年5月22日現在)。これは社員の平均年齢(約32.8歳)に近い年齢層の回答に基づいており、中堅層であれば500万円台後半の水準が一般的と考えられます。
企画の年収は430~930万円
ラクスの企画職の想定年収は430〜930万円とされており、担当するポジションや役割によって給与幅に大きな差があります。なかでもリーダー候補として採用される場合は、618万円以上で募集されるケースもあり、キャリアアップを視野に入れた応募者にとっては魅力的な条件です。
また、求人サイト「エンゲージ」では、ラクスの企画職に関する平均年収が606万円、平均年齢が32.6歳と公表されています(2024年2月現在)。実際の社員データに基づいているため、30代前後でこの水準に達する可能性が高いことがうかがえます。
役職なしのポジションでも十分な給与が見込めますが、より高収入を狙うならマネジメント経験や戦略立案のスキルが評価されるリーダー枠への応募が効果的でしょう。
カスタマーサクセスの年収は441~1150万円|マネージャーは1,000万円超も
ラクスのカスタマーサクセス職の想定年収は、441〜1150万円と非常に広いレンジで設定されています。マネージャークラスになると、年収1,000万円を超えるケースも見られます。
通常ポジションにおいても、勤務地によって年収に差があり、とくに東京勤務の方が高水準です。大阪勤務では同じ職種でも下限・上限がやや下がる傾向があります。
なお、口コミサイト「OpenWork」では、カスタマーサクセス職の平均年収は約522万円(2025年5月22日時点)とされています。これは20代後半から30代前半の社員が中心のデータと考えられ、ある程度の経験を積むことで500万円以上の収入が見込める職種といえるでしょう。
エンジニア・SEの年収は484~1158万円|スキル次第で1,000万円超も可能
ラクスのエンジニア・SE職は、スキルや役職によって大きな差があり、年収レンジは484〜1158万円と非常に幅広く設定されています。特にマネージャー職などでは、1,000万円を超える待遇が提示されていることもあります。
勤務地による年収の差は営業職などと比べて小さく、東京・大阪ともに高水準の年収が見込まれます。これは、職種特性上、スキルや実務経験による評価が重視されるためです。
さらに、求人サイト「エンゲージ」によると、ラクスのエンジニア職の平均年収は619万円、平均年齢は36.3歳とされています(2025年5月22日現在)。技術領域の難易度や担当範囲によって、同じエンジニアでも収入の差が大きくなる職種といえるでしょう。
ラクスの新卒年収を職種別に比較|ビジネス職とエンジニア職で違いはある?
ラクスでは、新卒1年目から比較的高水準の年収が提示されています。ビジネス職とエンジニア職に分かれており、それぞれの職種で支給される月給や賞与の仕組みに違いがあります。
また、勤務地が東京か大阪かによっても年収が変動するため、希望勤務地による違いも理解しておくことが重要です。以下では、ラクスが公開している2025年卒向けの職種別年収を詳しく見ていきましょう。
ビジネス職の年収は480~492万円|初年度から高水準のスタート
ラクスのビジネス職における新卒1年目の想定年収は、480〜492万円とされています。これは月給に加えて、賞与を年間約4ヵ月分と仮定した金額です。
2025年卒向けの情報によると、大学卒で東京勤務の場合は月給30万円、修士卒では30万8,000円となっており、いずれも月20時間分の時間外手当が含まれています。

エンジニア職の年収は442~492万円|勤務地で差が出る初任給
ラクスのエンジニア職における新卒1年目の年収は、企業サイトに掲載されている理論年収ベースで442〜492万円となっています。月給には時間外手当(20時間分)や都市手当が含まれており、勤務地ごとに支給額が異なるのが特徴です。
大学卒の場合、東京勤務は月給30万円、大阪勤務は27万7,000円となっており、修士卒では東京が30万8,000円、大阪は28万5,000円です。



ラクスはホワイト企業?残業時間や残業代の実態を解説
働きやすい環境が整っている企業として、ラクスは「ホワイト企業」としての評価を得ています。本章では、ラクスの平均残業時間や残業代の支給制度について、具体的な数値とともに解説します。
平均残業時間は約19.8時間|業界平均を下回る水準
ラクスの月あたりの平均残業時間は約19.8時間とされています。これは、IT業界全体と比較しても短く、業務の効率化や働き方改革が進んでいることを示しています。
とくにエンジニア職や営業職においても、極端な長時間労働は発生しにくいとされ、働きやすさを重視した職場づくりが行われています。
みなし残業制度を導入|超過分は全額支給
ラクスでは、月20時間分の「みなし残業代(固定残業代)」が月給に含まれています。これは、あらかじめ一定時間分の残業代を基本給に含めて支給する制度です。
もちろん、20時間を超えた場合には、その超過分が法定通りに全額支給されます。固定で処理される部分と、実際の残業時間に応じて柔軟に対応される仕組みが両立しています。
ラクスの福利厚生は?子育て支援と柔軟な働き方が魅力
ラクスでは、社員が安心して働き続けられるよう、家庭環境やライフスタイルに寄り添った多様な福利厚生制度を整えています。とくに子育て世代への支援制度や、柔軟な勤務時間を実現できる仕組みが特徴です。
子育て支援制度が充実|シックリーブやベビーシッター補助
ラクスでは、家族の看護や子育てに対応できる制度が整っています。たとえば「シックリーブ」では、本人または同居の家族が病気になった場合に利用できる有給休暇が年間5日付与されます。
また、小学3年生までの子どもを対象にした「子の看護休暇」や、ベビーシッター利用に対する補助制度も導入されており、子育て中の社員でも無理なく働ける環境が整っています。
勤務スタイルの柔軟性|マンスリー/タイムリーシフト制度
育児や家庭の事情に対応するため、就業時間を柔軟に調整できる制度が用意されています。「マンスリーシフト制度」では、1ヶ月単位で始業・終業時間を30分単位で前後1時間まで変更可能。「タイムリーシフト制度」では、1日単位でも同様の調整が可能です。
さらに、毎週水曜日には在宅勤務を選択できる制度もあり、通勤負担の軽減やライフスタイルへの配慮がされています。
生活サポートとスキル支援|食事補助・資格取得サポートなど
オフィスには無料のドリンクコーナーや、低価格でスナックが購入できるコーナー、ランチ注文サービスが整備されており、日常的な働きやすさにも配慮されています。
また、業務に必要な資格の取得費用を会社が負担する「資格取得サポート」や、サークル活動の補助制度などもあり、スキルアップや職場の交流も後押ししています。
資産形成・長期就業の支援|持株制度や年休付与
ラクスでは、入社と同時に15日の年次有給休暇が付与され、早期からのリフレッシュが可能です。また、社員の資産形成を支援する「従業員持株制度」では、株購入時に会社から奨励金が支給されます。
ラクスで年収を上げるには?昇給・賞与・キャリアの考え方
ラクスに入社後、どのようにして年収を上げていけるのかは、転職や就職を検討している人にとって気になるポイントです。ここでは、昇給のタイミングや評価制度、年齢・勤続年数による年収推移など、リアルな情報をもとに解説します。
昇給は年1回|上司による行動評価がポイント
口コミサイト「ライトハウス」によると、ラクスの昇給は年1回のタイミングで実施されており、職務における役割の達成度や日頃の行動評価が重視されます。成果主義に近いものの、実際の評価は上司との関係や業務内容の透明性にも影響するという声も見られました。
賞与は年2回|目標達成度や成績によって変動
賞与は年2回支給され、部署ごとの目標達成度や個人のパフォーマンスに基づいて支給額が決まります。ただし「昇格しても賞与や給与の伸びは限定的」という声もあり、短期間での急激な年収アップは難しいという意見が目立ちます。
大幅な昇給は時間をかけて|年功序列の風土も一部にあり
年収アップにおいては、成果だけでなく「勤続年数」も重要な要素とされているようです。ライトハウスの口コミでは、20代後半の平均年収が455万円、30代後半が623万円という実績があり、10年間で170万円前後の年収上昇が期待できることが示唆されています。



まとめ|安定した待遇と働きやすさを両立したいならラクスは有力候補
ラクスは、全体として高水準の年収レンジと働きやすい環境を両立しているIT企業です。新卒でも年収480万円以上、中途では職種や勤務地によっては1,000万円超のポジションも用意されています。
一方で、入社後の大幅な昇給や短期間での年収アップには限界もあるため、長期的なキャリア形成を視野に入れることが重要です。子育て支援やシフト制度など、柔軟な働き方に対応した福利厚生も充実しており、ライフステージに応じた働き方ができる点も魅力です。
「年収水準」「働きやすさ」「キャリア形成」の3点をバランスよく重視したい方にとって、ラクスは検討に値する企業と言えるでしょう。