リクルート 年収はいくら?平均・役職別・年齢別も解説|よりそい転職

リクルート 年収

「リクルートのボーナスってどれくらい?」「固定支給なの?インセンティブって本当にあるの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

リクルートでの上位評価者は月給数ヶ月分に相当する賞与アップを得ることも。中には、業績インセンティブだけで年間100万円以上を獲得する社員もいます。

この記事では、リクルートの賞与制度の仕組みや実例、評価と収入の関係について詳しく解説していきます。年収アップを狙ううえで知っておきたい制度のリアルをぜひチェックしてみてください。

目次

リクルートの平均年収は1,119万円|年齢との関係も解説

リクルートの年収

リクルート・ホールディングスの有価証券報告書によると、2024年3月期の平均年収は1,119万円、平均年齢は39.8歳と公表されています。

以下は、過去数年間の平均年収と平均年齢の推移をまとめたものです。

年度 平均年収 平均年齢
2024年 1,119万円 39.8歳
2023年 1,139万円 39.3歳
2022年 998万円 38.9歳
2021年 951万円 38.7歳
2020年 965万円 37.5歳
2019年 962万円 37.7歳
2018年 958万円 35.1歳

出典:リクルート・ホールディングス IR情報

なお、この年収データは「リクルート・ホールディングス(持株会社)」のものであり、事業会社である「株式会社リクルート」の数字とはやや異なる可能性があります。持株会社は少数精鋭の社員構成であることから、平均年収も比較的高くなりやすい傾向にあります。

リクルートのGE職とSE職の違いとは?|働き方と年収に差

リクルートにはいくつかの雇用形態があり、その中でも代表的なのが「総合正社員(GE職)」と「地域・職種限定正社員(SE職)」です。

GE職は全国転勤や職種異動の可能性がある働き方で、いわゆる「総合職」に該当します。年収水準は450万円〜900万円程度で、成果に応じて若くしてマネージャーに昇進するケースもあります。

一方で、SE職は勤務地や職種が限定されており、自分が希望したエリア内での勤務が基本です。そのため家庭の事情などで転勤が難しい人には向いていますが、年収はやや低めで450万円〜800万円程度が目安とされています。

また、SE職は原則としてマネジメントポジション(部長やGMなど)に昇格する道が用意されていない点も大きな違いです。

職種 主な特徴 年収目安
GE職(総合職) 全国転勤あり・職種異動あり 450万〜900万円
SE職(地域職) 転勤なし・職種限定 450万〜800万円

リクルートではこのように、多様な働き方に対応する制度が整っており、自身のキャリア設計やライフスタイルに合わせて選ぶことが可能です。

リクルートの管理職は年収1,000万円超えも|役職別の収入目安

リクルートでは、明確な役職ごとに年収レンジが設定されています。実力主義の評価制度を導入しており、若いうちからマネージャーや部長に昇進する社員も存在します。

以下は、役職別の平均的な年収目安です。

役職 年収目安
メンバー(一般社員) 500〜550万円
チームリーダー 700〜900万円
グループマネージャー 1,000〜1,200万円
部長クラス 1,300〜2,000万円

リクルートでは「課長」という一般的な役職名は存在せず、代わりに「マネージャー」がそのポジションを担っています。マネージャーに昇進すると、年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。

また、成果主義が徹底されているため、年齢に関係なく昇進・昇給のチャンスがあるのも特徴です。たとえば、20代後半でマネージャー職に昇進したり、30代前半で部長クラスに到達するケースも見られます。

「年功序列ではなく、実力でキャリアアップを目指したい」という志向の方にとって、リクルートは非常に魅力的な職場と言えるでしょう。

年収1,119万円の手取りはいくら?リクルート社員の試算例

リクルート・ホールディングスの平均年収である1,119万円をもとに、税金や社会保険料を控除した手取り額を試算した結果が以下の通りです。

項目 年収ベース 月収ベース
額面収入 11,190,000円 932,500円
所得税 1,028,200円 85,683円
住民税 743,600円 61,966円
健康保険 552,978円 46,081円
厚生年金 713,700円 59,475円
雇用保険 67,140円 5,595円
介護保険 89,280円 7,440円
手取り(概算) 7,995,102円 666,258円

控除額はあくまで目安であり、扶養人数や地域差によって実際の手取り額は変動します。ただし、この試算を通じて「額面と手取りのギャップ」が明確になります。

特に高年収層では、税金や社会保険料の負担割合が大きくなるため、額面とのギャップに注意が必要です。

淵之上 航平
リクルートは賞与やインセンティブの割合も高く、パフォーマンス次第でさらなる収入アップが見込める環境だよ!

リクルートの年収は年代でどう変わる?平均値と比較して解説

2024年時点のデータをもとに、リクルート社員の年収が年代ごとにどのように変化するかを見てみましょう。比較対象として、一般的な企業で働く会社員の平均年収も併記しています。

年齢層 リクルート平均年収 リクルート最高年収 一般会社員の平均年収
25〜29歳 544万円 —万円 382万円
30〜34歳 620万円 1,200万円 434万円
35〜39歳 714万円 1,600万円 471万円
40〜44歳 824万円 1,800万円 502万円

この表からわかるように、リクルートでは年代が上がるごとに年収も上昇していく傾向があります。特に30代から40代にかけては年収の伸び幅が大きく、同年代の平均と比べてリクルートの水準はおおよそ1.4〜1.6倍高いことがわかります。

若手にもチャンスがある一方で、経験や成果を積み重ねていくことで、より高年収を目指せる環境が整っているのがリクルートの特徴です。

リクルートの昇給制度とキャリア年数の関係

リクルートでは「ミッショングレード制」と呼ばれる等級制度を採用しており、役職や年次に応じて年収レンジが決定されます。グレードはMG1から始まり、実力次第でMG12(エグゼクティブ)まで昇格することが可能です。

昇格により給与水準も大きく変化していき、以下のような目安が設定されています。

グレード 年次の目安 年収の目安
MG1〜3(ジュニアメンバー) 1〜3年目 400〜650万円
MG4〜6(ミドルメンバー) 4〜6年目 650〜1,000万円
MG7〜8(GMクラス) 7年目以降 1,200〜1,600万円
MG9〜11(部長クラス) 10年目以降 1,600〜2,000万円
MG12(エグゼクティブ) 実力次第 2,000万円〜

この制度では年齢や社歴にとらわれず、半年ごとの評価によってグレードが見直され、結果に応じて年収が上昇していきます。たとえば入社2年目でグレードが3段階昇格し、300万円以上年収が上がった例も報告されています。

キャリアの序盤でもチャンスがあり、若くしてマネージャーやGMに昇進する人も少なくありません。年功序列に頼らず、努力や成果に応じた昇給が実現する環境です。

新卒入社の初任給と1年目年収の目安

リクルートの新卒初任給(大卒総合職)は、2025年入社時点で月給326,551円となっています。これは過去数年にわたって安定的に維持されている水準です。

入社年度 初任給(月額)
2019年 303,519円
2020年 303,519円
2021年 309,357円
2022年 326,551円
2023年 326,551円
2024年 326,551円
2025年 326,551円

初年度の想定年収は、おおよそ450万~500万円が目安です。これは基本給に加えて、ボーナス(賞与)や残業代が加算されることにより構成されます。

リクルートではみなし残業制度(35時間分)が導入されており、35時間を超えた分は別途支給されます。そのため、実際の働き方や評価によって1年目から年収に差が出ることもあります。

なぜリクルートは高年収?成果主義の評価制度を解説

リクルートでは「成果主義」をベースとした給与体系を採用しており、年齢や勤続年数に関係なく、担当する職務の難易度や成果に応じて年収が決定されます。

中心となる制度が「ミッショングレード制」と呼ばれる等級制度です。これは任される仕事の価値(ミッション)に応じてグレードが設定され、グレードに応じた年収レンジが用意される仕組みです。半年ごとに評価面談が行われ、グレードの見直しと賞与の金額が決まります。

  • グレードは最大で26段階
  • 半年に1度の評価制度で昇給・昇格が可能
  • 20代で年収1,000万円以上も現実的

また、評価は「定量評価(数値目標の達成度)」と「定性評価(成果に向けた取り組みや姿勢)」の両軸で判断されます。評価ランクが上がることで、賞与の金額も変動し、最大で基本給の数か月分が上乗せされることもあります。

こうした実力重視の人事制度により、年齢や入社歴に関係なく、実績さえあれば20代でマネージャーや部長クラスへ昇進することも可能です。昇給・昇進が明確な基準で運用されているため、ハイパフォーマーにとっては非常にモチベーションの高まる環境だと言えるでしょう。

このような成果に応じた正当な報酬が、リクルートの年収水準が全体的に高い理由の一つです。

リクルートのボーナス事情|評価と成果で金額が変動

リクルートでは、賞与(ボーナス)は年2回(6月・12月)支給される仕組みとなっています。ただし「月給〇ヶ月分」といった固定支給ではなく、個人の評価によって大きく金額が異なる点が特徴です。

評価は11段階で、E〜SSSSまで幅があり、Aが標準、B~A+が多数を占めるとされています。評価が高ければ高いほど賞与は増額され、たとえば5段階評価が上がると月給3ヶ月分に相当する賞与アップがあるとの声もあります。

また、業績好調な部署や職種には「業績賞与」や「特別インセンティブ」が追加支給されることもあり、営業職などでは年間100万円以上のインセンティブを獲得する人もいるようです。

以下は実際の口コミをもとにした例です。

  • 20代・営業職:ボーナスは年2回+業績インセンティブ、年間で約200万円支給された
  • 30代・管理職:賞与と評価インセンティブを合わせて300万円以上を受給

このように、評価制度に紐づいたボーナス体系となっており、「結果を出した分だけ還元される」という実力主義の文化が色濃く反映されています。

一部社員の声では「基本給が上がった分、賞与の比重がやや下がった」といった調整もあるようですが、トータルの年収としては上昇しているケースが大半です。

成果に応じて正当に報われる仕組みが、リクルートの高年収の一因となっています。

昇進スピードは実力次第|リクルートの評価制度とキャリアアップの仕組み

リクルートでは、「ミッショングレード制」と呼ばれる等級制度を採用しており、社員の昇進や昇給は年齢や在籍年数ではなく、担当業務の難易度と成果によって判断されます。

この制度では最大26段階のグレードがあり、半年に一度、上司との面談を通じてミッション(業務価値)とその達成状況が評価されます。評価は11段階に分かれており、Aランクが平均的な評価、B〜A+がボリュームゾーンとなっています。

  • 半年ごとの評価でグレード見直し
  • 定量(数値目標)+定性(取り組み姿勢)の両面で評価
  • 高評価を継続すれば年齢に関係なく昇進が可能

たとえば、入社2年以内に3段階のグレード昇格を果たし、年収が300万円以上アップした社員もいます。こうした事例は珍しくなく、実力が認められれば20代でマネージャーや部長クラスに昇進するケースもあります。

リクルートでは、「年功序列」よりも「成果ベース」の文化が徹底されており、入社年次や年齢に縛られず、自らの実績でキャリアを切り開ける環境が整っています。

そのため、早期にキャリアアップを目指す方や、頑張った分だけ正当に評価されたいという志向の方には、非常に魅力的な制度と言えるでしょう。

リクルートで年収アップを狙うなら?押さえておきたい3つのポイント

キャリアアップのコツ

リクルートでは、成果主義に基づく給与制度が採用されているため、「ただ在籍年数が長い」だけでは年収は上がりません。その分、自分次第でいくらでも収入を伸ばすことができる環境が整っています。

以下は、リクルートで年収アップを実現するために意識しておくべき3つのポイントです。

  1. 半年ごとの評価で昇給・昇格のチャンスを掴む
    リクルートでは「ミッショングレード制」に基づき、半年に一度の評価面談があります。評価結果によってグレードが上がれば、基本給も大きく増加します。Aランク以上の高評価を継続すれば、年収100万円以上のアップも可能です。
  2. 若手でも実力が認められれば抜擢される
    成果を出した人には年齢に関係なくチャンスが与えられるのがリクルートの文化。20代でマネージャー、30代前半で部長クラスへ昇進する人も多く、実績次第で年収1,000万円超えも現実的です。
  3. キャリア初期はスピードが重要
    入社1〜2年目でのグレード昇格を目指すと、その後の昇給ペースも加速します。特に若手で年収アップを目指すなら、最初の2年間で結果を出すことが鍵となります。

このように、リクルートでは「評価→昇格→昇給」が明確に連動しており、頑張った分だけ報われる仕組みが整っています。逆に、成果を出さないと報酬にも反映されにくいため、常に高い当事者意識と改善志向が求められます。

「年収を上げたい」「若いうちから責任あるポジションを目指したい」といった意欲のある方には、リクルートは非常に魅力的な職場環境です。

リクルート社員に聞いた、リアルな年収とキャリアの実態

制度や数字だけでは見えてこない「本当の働き方」や「現場のリアル」。今回は、リクルート時代の年収や評価制度、キャリアの考え方についてお話を伺いました。

3年目で年収650万円、実力主義で成果が反映される環境

── 年収の推移について教えてください。
「初年度は500万円弱ぐらいから始まり、3年目には650万円くらいになりました。成果によっては同じ年次でも700〜800万円に届く人もいるので、実力主義が色濃い環境ですね。」

リクルートでは、固定給+インセンティブ(ボーナス)という給与構成が基本。成果を出せば年次に関係なく年収が大きく伸びる仕組みです。グレード(等級)によっても差が出るため、同じ年次でも最大50万円以上の年収差が出ることもあります。

評価は「主体性」から始まり、レベルが上がるごとに明確化

── 評価制度について、どんな印象でしたか?
「最初は“主体的に動ける”といった抽象的な項目からスタートしますが、グレードが上がるごとに『◯◯の企画ができる』『数値達成のリードが取れる』など、評価項目が具体的になっていきました。」

評価は半年に1回実施され、所属グレードや役職に応じて求められるスキルが明文化されています。単なる売上だけでなく、組織貢献度やプロジェクト推進力なども評価の対象となります。

異動とキャリア形成|「地方→本社」「営業→推進」も

── キャリアの変化はどんな流れでしたか?
「2〜3年ごとに部署やエリアの異動があって、僕はマネージャーが6人変わりました。東京本社配属になると“出世コース”と見られることもありましたね。」

リクルートでは、新卒2年目あたりを転機として大きな異動があることが多く、合わない部署からのリカバリーや、適性を活かした配属の見直しも行われます。地方勤務から東京本社、営業から営業推進部門へのステップアップなど、本人の成長や実績に応じたキャリア設計が特徴です。

まとめ|リクルートの年収は高水準。評価制度と実力次第でさらに上を目指せる

リクルートは、平均年収1,119万円という国内トップクラスの水準を誇る企業です。年齢や勤続年数よりも、実績やスキルに応じて正当に評価される「成果主義の人事制度」が採用されており、若手のうちから高年収を実現できる環境が整っています。

総合職・地域職などの雇用形態や役職によって年収レンジに幅はありますが、どのポジションでも頑張り次第で着実にステップアップできる仕組みがあり、20代で年収1,000万円を超える人も少なくありません。

新卒でも初年度から450〜500万円の年収が期待でき、中途採用者には経験に応じた高年収オファーが出されることも。ボーナスやインセンティブも評価に基づいて支給され、半年ごとの昇給チャンスもあります。

一方で、住宅手当などの福利厚生面は控えめな部分もあり、報酬はあくまで「成果に対する対価」として位置づけられています。そのため、裁量を持って働きたい人や、自身の努力・実績でキャリアと年収を築いていきたい人にとっては非常に魅力的な職場といえるでしょう。

「年収をしっかり上げたい」「自分の力を正当に評価されたい」という方は、リクルートへの転職も選択肢のひとつとして検討する価値があります。

淵之上 航平
人材紹介事業部 事業部長
20代・第二新卒特化型転職サービス『よりそい転職』の事業責任者。CA歴7年以上。立ち上げメンバーとしてCA・RA両面の支援実績を持ち、スタートアップからメガベンチャー、大手企業まで幅広く担当。現在もトップコンサルタントとして年間数万人規模のキャリア支援に携わり、求職者と企業双方の成長をサポートしている。
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